単一取込(SAIシリーズ)は、1回の関数実行で1サンプルデータ(4ch)を取得します。
連続取込(RAIシリーズ)は、1回の関数実行で指定した数のサンプルデータ(4ch)を取得します。
単一取込であっても、これを繰り返し行えば連続取込が行えますし、連続取込であってもサンプル数を1に設定すれば単一取込ができるので、本質的な違いはありません。
何が決定的に違うかは、サンプリング間隔(周波数)です。
SAIシリーズ(単一取込)の場合、USBの規格上の制約から連続的に関数実行を繰り返しても最短時間で2msec以下にはできません。
また、この時間間隔もOSやアプリケーションの造りによっては保証されるものではありません。
それに対してRAIシリーズ(連続取込)の場合は、サンプリング間隔が100usecと一定です。これは5KHz程度までの周波数成分を含んだ信号を変換可能である事を示します。
但しこちらの場合、たとえ1データの取得でも、関数の実行には数100msec位かかるので、まとまったデータの取得でないと時間ロスを生じます。
端的に申しますと、ゆっくりした間隔でのデータロギング等にはSAIシリーズを、過渡的な現象の解析等にはRAIシリーズを、と言った使い分けでしょうか。
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